ユーザー視点を失うことは自己満足の世界への第一歩

ウェブサイトの品質というと、何を思い浮かべますか?

普段、ルネットユーザーは、ウェブサイトの品質によってウェブサイトを選択したり閲覧しているわけではありません。
知りたい情報が掲載されているか、或いは欲しいものが帰るのかどうか、といった視点でウェブサイトを見ます。

品質を追い求めることは悪ではありませんが、ユーザー視点が無ければ自己満足です。

自動車のリコール問題が大きく取りざたされましたが、残念なことに、メーカーはユーザー視点を忘れていたのではないかという感想を持ちました。

「ブレーキについてはユーザーの感覚の問題」
この一言が、現在の企業体質を物語っています。
つまり、開発者目線であって、ユーザー目線では無いということが、凝縮されているのです。

この自動車を選択したのは、あなたであって、ブレーキについても最高の品質と設計になっています。
だから、あなたのブレーキの感覚がおかしいのであれば、ブレーキは言うことを聞きませんよ。

こんな自動車、乗りたくありません。
どのような状態であっても、ブレーキは制動装置なわけですから、目的は自動車のスピードを落とすことと止まることです。
ヒトの足の感覚を免罪符にしていいものではありません。

あの一言で、技術至上主義の体質が明らかになった会社の信頼は、どのぐらいで回復するのでしょうか。
長い道のりだと思いますね。